「オルカンってよく聞くけど、結局どんな投資信託なの?」
NISAについて調べていると、「オルカン」という言葉を見かけることがあります。
私自身も投資を始めるときにオルカンについて調べましたが、最初は「全世界に投資するってどういうこと?」と少し分かりにくく感じました。
この記事では、投資初心者の目線から、オルカンとは何なのか、どんな特徴があるのか、メリットや注意点についてできるだけ分かりやすくまとめます。
※この記事は投資をおすすめするものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。最終的な投資判断はご自身で行ってください。
オルカンとは?
オルカンとは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」という投資信託の愛称です。
日本を含む世界中の株式に、1本で幅広く分散投資できるのが特徴です。
この記事では、オルカンの仕組みやメリット・デメリット、投資初心者が知っておきたい注意点をわかりやすく解説します。
このファンドは、世界の先進国や新興国の株式に幅広く投資し、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスへの連動を目指して運用されています。(EMAXIS)
簡単にいうと、
「世界中の株式にまとめて投資する投資信託」
と考えると、初心者にもイメージしやすいと思います。
オルカンの仕組みとは?初心者向けにわかりやすく解説
オルカンは、世界中の株式に幅広く投資することを目指すインデックスファンドです。
正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」で、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円換算ベース)への連動を目指して運用されています。
① 1本の投資信託で世界中の企業に投資できる
通常、世界中の企業の株式を自分で購入しようとすると、多くの資金や手間が必要になります。
しかし、オルカンなら1本の投資信託を購入することで、日本・米国・欧州・新興国などの株式に幅広く投資できます。
② 国や企業への投資割合は均等ではない
オルカンは世界中の株式に投資しますが、すべての国や企業に同じ金額を投資するわけではありません。
基本的には、企業の株式時価総額などを反映した指数に連動するため、米国企業の組入比率が高くなる傾向があります。
つまり、全世界に分散していても、国や企業ごとの投資割合には偏りがあります。
③ 世界の株価や為替によって基準価額が変動する
オルカンの基準価額は、投資先の株価や為替の変動などによって上下します。
世界の株式市場が上昇すれば基準価額の上昇要因になりますが、下落すれば損失が発生する可能性もあります。
また、海外資産に投資しているため、円高・円安の影響も受けます。
オルカンは世界中に分散投資できる商品ですが、元本が保証されているわけではありません。
オルカンはどんな国に投資するの?
オルカンは、日本を含む先進国と新興国の株式に幅広く投資しています。
主な投資対象は、次の3つの地域です。
- 先進国: アメリカ、イギリス、フランスなど
- 日本: トヨタ自動車などの日本企業
- 新興国: 中国、インド、台湾など
ただし、各国に均等に投資しているわけではありません。
米国株式の割合が比較的大きいため、世界中に分散投資していても、米国市場の動きに影響を受けやすい特徴があります。
なお、国や地域、企業ごとの組入比率は市場の状況によって変動します。
オルカンのメリット
① 1つの投資信託で世界に分散できる
オルカンの分かりやすいメリットのひとつが、幅広い地域に分散できることです。
自分で日本株、アメリカ株、新興国株などを一つひとつ選ばなくても、1つのファンドを通じて世界の株式に投資できます。
投資初心者にとって、
「どの国の株を買えばいいの?」
「どの会社を選べばいいの?」
と悩む場面を減らせるのは、大きなポイントだと感じました。
② 運用コストが低く、長期投資を続けやすい
オルカンのメリットのひとつは、運用コストが比較的低いことです。
投資信託には、保有している間に継続的にかかる「信託報酬」という費用があります。
信託報酬は少しの違いでも、長期間投資を続けると運用成果に影響するため、初心者にとっても確認しておきたいポイントです。
オルカンは低コストで運用できることを特徴としており、長期の積立投資を考えている人にとって選択肢のひとつになります。
ただし、信託報酬が低いからといって、必ず利益が出るわけではありません。投資先の株価や為替によって元本割れする可能性があります。
③ NISAの対象商品として利用できる
オルカンは、NISAのつみたて投資枠・成長投資枠の対象ファンドです。
ただし、実際に購入できるかどうかは金融機関によって異なる場合があります。(三菱UFJアセットマネジメント)
NISAについては、以前の記事でも詳しく紹介しています。
オルカンにも注意点がある
「世界中に分散できるなら安心」と思ってしまうかもしれません。
しかし、オルカンも投資信託なので、元本が保証されているわけではありません。
① 株価が下落すれば資産も減る
世界の株式市場が下落すれば、オルカンの基準価額も下落する可能性があります。
つまり、
オルカン=絶対に損をしない投資
ではありません。
投資元本を下回る可能性があることは、最初に理解しておきたいポイントです。(三菱UFJアセットマネジメント)
② 為替の影響を受ける
オルカンは海外の株式にも投資するため、為替の影響を受けます。
例えば、海外の株価が上昇していても、円高が進むことで円換算した基準価額が下がる場合があります。
反対に、円安が基準価額の上昇要因になる場合もあります。(三菱UFJアセットマネジメント)
「株価だけ見ればいい」というわけではない点には注意が必要です。
③ 世界中に分散していても、市場全体の下落は避けられない
オルカンは世界中の株式に分散投資していますが、世界的な景気悪化や金融危機が起きると、多くの国の株価が同時に下落することがあります。
例えば、世界的な金融危機では、米国株だけでなく、日本株や欧州株なども一緒に値下がりする可能性があります。
つまり、世界中に分散しているからといって、必ず損失を防げるわけではありません。
分散投資は、特定の企業や国に投資が集中するリスクを抑えるための方法です。
一方で、株式市場全体が下落するリスクをなくすことはできません。
オルカンとS&P500は何が違う?
私は実際にオルカンとS&P500の両方に投資した経験があります。
現在は、NISAでオルカンに毎月15,000円、NASDAQ100に毎月15,000円、合計30,000円を積み立てています。
S&P500への新規積立は停止しましたが、これまでに購入した分は売却せず、そのまま保有しています。
実際に投資してきた経験も踏まえながら、オルカンとS&P500の違いを紹介します。
オルカン
→ 世界の先進国・新興国などに幅広く投資
S&P500
→ アメリカの代表的な大企業を中心とした株価指数
どちらが絶対に正しいというものではありません。
自分がどのような地域に投資したいのか、どのくらいのリスクを受け入れられるのかを考えることが大切だと思います。
オルカンとS&P500の違いについては、こちらの記事でも詳しく書いています。
→ 「オルカンとS&P500の違い|投資初心者が知っておきたいポイント」
私がオルカンを調べて感じたこと
投資を始めたばかりの頃、私は「投資って、自分で企業を一つずつ選ばないといけないのかな?」と思っていました。
どの企業を選べばいいのか分からず、投資を始めること自体が難しく感じていたのを覚えています。
そんなときに知ったのが、オルカンです。
オルカンについて調べるうちに、1本の投資信託で世界中の株式に幅広く投資できる仕組みがあることを知りました。
もちろん、世界中に分散していても価格は上下しますし、元本割れする可能性もあります。
それでも、個別企業を一つずつ選ぶ必要がないという点は、投資初心者だった私にとって魅力的でした。
現在は、NISAでオルカンに毎月15,000円を積み立てています。
さらにNASDAQ100にも毎月15,000円を積み立てており、自分なりに投資先を考えながら運用を続けています。
実際に投資を始めて感じたのは、最初からすべてを理解しようとするよりも、仕組みやリスクを少しずつ学ぶことが大切だということです。
これから投資を始める方も、無理のない金額で、自分に合った投資方法を考えてみてください。
オルカンは「長期・積立・分散」と相性がいい?
金融庁は、資産形成を考えるうえで「長期・積立・分散」という投資方法を紹介しています。
オルカンは世界中の株式に幅広く投資する商品なので、特に「分散」という考え方と相性が良い投資信託です。
① 長期投資|時間をかけて資産形成を目指す
長期投資とは、短期間の値動きに一喜一憂せず、長い期間にわたって投資を続ける考え方です。
運用で得た利益を再投資することで、利益がさらに利益を生む「複利効果」も期待できます。
ただし、長期間保有すれば必ず利益が出るわけではありません。
② 積立投資|毎月一定額をコツコツ投資する
積立投資とは、毎月など決まったタイミングで一定額を投資する方法です。
価格が高いときには少なく、価格が安いときには多く購入できるため、購入タイミングを分散できます。
ただし、積立投資でも損失が発生する可能性があります。
③ 分散投資|投資先を幅広く分ける
分散投資とは、特定の企業や地域だけに集中せず、複数の投資先に資金を分ける方法です。
オルカンなら、日本を含む世界中の株式に幅広く投資できます。
一方で、株式という資産への投資が中心なので、債券や預金などを含めた資産全体の分散とは異なります。
「長期・積立・分散」はリスクを抑えるための考え方ですが、元本保証や利益を約束するものではありません。
参考:金融庁「資産形成の基本」
新NISAでは毎月いくら積み立てればいい?
オルカンへの投資を考えるとき、投資先だけでなく、毎月の積立金額も大切です。
新NISAで毎月いくら積み立てるべきかは、収入や生活費、貯蓄状況によって異なります。
大切なのは、生活に必要なお金や急な出費に備える資金を確保したうえで、無理なく続けられる金額を設定することです。
例えば、毎月5,000円から始めても問題ありません。家計に余裕ができたら、積立金額を見直す方法もあります。
私自身は現在、NISAでオルカンに毎月15,000円、NASDAQ100に毎月15,000円の合計30,000円を積み立てています。
ただし、この金額が誰にとっても適切というわけではありません。
積立金額は他人と比較するのではなく、自分の家計に合わせて決めることが大切です。
月5,000円・1万円・3万円では、将来の積立元本や運用シミュレーションにどのくらい違いが出るのでしょうか?
積立額の比較や無理のない金額の決め方を、以下の記事で解説しています。
関連記事:新NISAの積立額はいくらがいい?月5,000円・1万円・3万円を比較
オルカンとS&P500は両方買った方がいい?
新NISAでオルカンへの投資を考えていると、「S&P500も一緒に買った方がいいの?」と迷うことがあります。
実は、オルカンには米国企業も多く含まれているため、両方を購入すると投資先が重複します。
2つを組み合わせるメリット・デメリットや、初心者向けの選び方を以下の記事で解説しています。
関連記事:オルカンとS&P500は両方買うべき?初心者向けに違いと組み合わせ方を解説
オルカンで積立投資を始めた初心者の実体験
オルカンの仕組みを理解しても、実際にNISAで投資を始めるとなると、迷うこともあります。
私自身も、オルカンとS&P500のどちらに投資するか、毎月いくら積み立てるかを考えながら、少額から投資を始めました。
そのときに考えたことや、実際に積み立てて感じたことを有料noteにまとめています。
「投資初心者がどんなことを考えてNISAを始めたのか知りたい」という方は、参考にしてみてください。
※リンク先は有料記事です。投資には元本割れのリスクがあります。個人の経験を紹介するもので、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。
新NISAの基本から知りたい方へ
オルカンを購入する前に、新NISAの仕組みや積立金額の決め方、投資のリスクについても理解しておくことが大切です。
新NISAの始め方から投資先の選び方まで、初心者向けにまとめた記事はこちらです。
関連記事:新NISA初心者向け完全ガイド|始め方・積立額・投資先・失敗しないコツを解説
オルカンを購入するには?まずはNISA口座の準備から
オルカンをNISAで購入するには、証券会社などの金融機関でNISA口座を開設する必要があります。
まだ口座を持っていない方は、証券会社ごとの特徴や口座開設の流れを確認しておくと、投資を始める際に迷いにくくなります。
以下の記事では、初心者向けにNISA口座の開設手順と証券会社4社の違いを比較しています。
関連記事:新NISAの口座開設方法|初心者向けに証券会社4社を比較
まとめ
オルカンとは、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称で、日本を含む世界中の株式に幅広く投資できる投資信託です。
今回の記事のポイントをまとめます。
私自身も現在、NISAでオルカンに毎月15,000円を積み立てています。
実際に投資を始めて感じたのは、人気の商品だからという理由だけで選ぶのではなく、仕組みやリスクを理解することが大切だということです。
オルカンは初心者にとって検討しやすい投資信託のひとつですが、すべての人に最適とは限りません。
生活費や急な出費に備えるお金を確保したうえで、自分に合った投資方法を考えてみてください。
※この記事は特定の金融商品への投資を推奨するものではありません。投資には元本割れのリスクがあります。商品の特徴や最新の情報を確認したうえで、ご自身の判断と責任で投資を行ってください。
【参考】
- 金融庁「NISA」
- 三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」



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